『プリティ・ウーマン』は、1990年公開のアメリカ映画です。監督はゲイリー・マーシャル、主演はリチャード・ギアとジュリア・ロバーツ。ロサンゼルスを訪れた実業家と、街角で働く若い女性が、1週間を一緒に過ごすうちに心を通わせていく、現代版シンデレラストーリーのロマンティック・コメディです。
この記事では、『プリティ・ウーマン』のあらすじをネタバレなしで紹介したあと、結末とラストシーンをネタバレありで解説します。
2026年10月時点では、Amazonプライム・ビデオのレンタル・購入で観られます。U-NEXTでは配信されていません。
プリティ・ウーマンはどんな映画?【ネタバレなし】
作品の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開年 | 1990年(日本1990年12月7日) |
| 製作国 | アメリカ |
| 監督 | ゲイリー・マーシャル |
| 脚本 | J・F・ロートン(オリジナル脚本) |
| 主なキャスト(役名) | リチャード・ギア(エドワード・ルイス)、ジュリア・ロバーツ(ヴィヴィアン・ウォード)、ジェイソン・アレクサンダー(フィリップ・スタッキー)、ラルフ・ベラミー(ジェームズ・モース) |
| 上映時間 | 119分 |
| 主な受賞 | アカデミー賞 主演女優賞(ジュリア・ロバーツ)ノミネート |
『プリティ・ウーマン』は、第63回アカデミー賞で、ヴィヴィアンを演じたジュリア・ロバーツが主演女優賞にノミネートされました(アカデミー賞公式)。映画.comによると、1990年の全米興行収入で第1位のヒット作です。
プリティ・ウーマンの日本語吹き替え版の声優
『プリティ・ウーマン』には日本語吹き替え版があります。日本テレビ系の「金曜ロードショー」で2023年3月3日に放送された版の声優は、次のとおりです(アニメ!アニメ!の放送告知記事)。
| 役名 | 俳優 | 吹き替え声優(金曜ロードショー版) |
|---|---|---|
| エドワード・ルイス | リチャード・ギア | 山寺宏一 |
| ヴィヴィアン・ウォード | ジュリア・ロバーツ | 深見梨加 |
| ジェームズ・モース | ラルフ・ベラミー | 久米明 |
| フィリップ・スタッキー | ジェイソン・アレクサンダー | 牛山茂 |
| キット・デ・ルカ | ローラ・サン・ジャコモ | 岡村明美 |
| バーニー・トンプソン支配人 | ヘクター・エリゾンド | 麦人 |
吹き替え版は、テレビ放送版とソフト・配信版で声優が異なる作品もあります。この放送版がほかの版と同じ配役かどうかは、確認できていません。配信サービスで吹き替えが選べるかどうかは、Amazonプライム・ビデオなど各サービスの作品ページの音声表示でご確認ください。
あらすじ(ネタバレなし)
ロサンゼルスを訪れた実業家エドワードは、道を尋ねたことをきっかけに、街角で働く若い女性ヴィヴィアンと出会います。
エドワードはふとした思いつきで、ヴィヴィアンに、1週間だけ仕事の付き添い役を頼むことにします。高級ホテルの一室で過ごすうちに、ヴィヴィアンは洗練された装いや振る舞いを身につけていき、エドワードも、彼女と過ごすうちに、仕事一辺倒だった自分を見つめ直していきます。
立場も育ちもまったく違う二人が、少しずつ心を通わせていく物語です。
見どころ
1つ目の見どころは、ジュリア・ロバーツの魅力です。ヴィヴィアンが、まったく知らなかった世界に飛び込みながら変わっていく姿は、観ていて気持ちが明るくなります。ロバーツはこの役でアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされました。
2つ目は、ヴィヴィアンの変身です。高級ホテルを舞台に、ヴィヴィアンが少しずつ装いや振る舞いを変えていく様子は、まさに現代版のシンデレラストーリーです。
3つ目は、エドワードの変化です。仕事一辺倒だったエドワードが、ヴィヴィアンと過ごすうちに、自分の生き方を見つめ直していきます。私は、変わっていくのがヴィヴィアンだけでなく、エドワードも同じだというところに、この映画が長く愛されている理由があると感じました。
プリティ・ウーマンはどこで見れる?
『プリティ・ウーマン』は、2026年10月時点で、Amazonプライム・ビデオのレンタル・購入で観られます。
| サービス | 配信 | 月額(税込) | 無料体験 |
|---|---|---|---|
| Amazonプライム・ビデオ | レンタル・購入(字幕版HDレンタル400円・購入1,600円) | 600円(Amazonプライム会費) | 30日間 |
| U-NEXT | 配信なし | 2,189円 | 31日間 |
2026年10月25日時点の情報です。最新の配信状況は各サービスの公式サイトでご確認ください。
Amazonプライム・ビデオでは、プライム会員特典の対象ではなく、レンタルまたは購入になります(Amazonプライム・ビデオの作品ページ)。U-NEXTでは、2026年10月25日時点で配信されていませんでした。
ここから先は、結末までのネタバレを含みます。まだ観ていない人は注意してください。
プリティ・ウーマンの結末をネタバレ解説
結末までのあらすじ(ネタバレあり)
約束の1週間が終わりに近づくと、エドワードはヴィヴィアンに、部屋を用意して会いに行くという関係を提案します。しかしヴィヴィアンは、それでは自分がみじめになると言って断ります。
一方、仕事の面でも、エドワードは変わっていきます。買収してつぶすはずだった会社を、つぶすのではなく、相手と手を組む道を選ぶのです。
この買収をめぐって、エドワードの弁護士スタッキーがヴィヴィアンに乱暴をはたらきます。エドワードはそれを止め、スタッキーを解雇します。
ラストシーンの意味
ラストで、エドワードは白いリムジンに乗ってヴィヴィアンの住む建物へ向かいます。そしてリムジンのサンルーフから身を乗り出し、非常階段を上って、ヴィヴィアンを迎えに行きます。
この場面は、ヴィヴィアンが語っていた「白馬の騎士に助けられる」という願いに重なっています。二人は口づけを交わし、物語は終わります。
このラストは、おとぎ話のようなハッピーエンドです。ただし、助けられるのはヴィヴィアンだけではありません。仕事一辺倒だったエドワードも、ヴィヴィアンと出会ったことで変わることができました。私は、お互いが相手を変え、救い合った物語だからこそ、このラストが心に響くのだと感じました。
プリティ・ウーマンの制作秘話
当初の脚本『3000』は暗い結末だった
先に紹介したとおり、『プリティ・ウーマン』はJ・F・ロートンのオリジナル脚本から生まれました。ジュリア・ロバーツは、2019年にパトリシア・アークエットと行ったVarietyの対談で、当初の脚本は「3000」という題名で、かなり尖ったアート映画のような内容だったという趣旨を語っています。結末では、男性が車から女性を降ろし、お札を投げつけて去ってしまい、彼女は路地に取り残されたそうです。ロバーツ自身は、そのままの脚本なら自分には合わなかったと振り返っています(TODAY、Biography)。
つまり、現在のハッピーエンドは、最初から決まっていたものではありません。上のラストシーンの解説で触れた「白馬の騎士」の場面は、書き直しの過程で生まれた結末だということになります。
ゲイリー・マーシャル監督が目指した「おとぎ話」
Biographyの記事によると、制作会社が頓挫したあとにディズニー系列で企画が引き継がれ、ゲイリー・マーシャル監督が参加しました。マーシャル監督は2015年のVanity Fairの取材で、この映画を複数のおとぎ話を組み合わせたものとして語り、自分は「ハッピーエンドの流派」の出身だという趣旨も述べています。
ジュリア・ロバーツの起用
同じ記事によると、マーシャル監督は、元の制作会社が消えたあとの「礼儀として」ロバーツと会い、作り直した恋愛コメディの方向性を伝えて、納得してもらったとされています。ロバーツは前出のVarietyの対談で、書き直されたあとの作品については、自分の得意な領域にあるものだったという趣旨を語っています。
マーシャル監督は、リチャード・ギアとロバーツの相性(ケミストリー)が完璧だったとも語っています。恋愛映画では、二人の関係に説得力があるかどうかが作品の出来を左右しますから、主演二人の組み合わせはこの映画の大きな柱になっています。
ネックレスの箱の場面はアドリブから生まれた
ヴィヴィアンがエドワードから宝石箱を渡され、箱を閉じられて大笑いする場面は、台本にはなかった動きから生まれたものです。マーシャル監督は、公開25周年の再会企画で出演したTODAYの番組で、ギアが箱をぱたんと閉じ、ロバーツがとても自然に笑ったので、映画に残すことになったという趣旨を語っています。監督は、NG集に入るようなやり取りを撮るのが好きだという話もしていました(TODAY)。
同じ番組でギア本人は、当時の細かい経緯をよく覚えていない様子でしたが、番組内で箱を閉じる動きを再現しています。ロバーツの笑いはセリフではなく、本物の反応だったからこそ、ヴィヴィアンの明るさが際立つ場面になりました。
プリティ・ウーマンのよくある疑問
プリティ・ウーマンは実話?
『プリティ・ウーマン』は実話ではありません。J・F・ロートンのオリジナル脚本による作品で、原作もありません。
最初はまったく違う話だった?
はい。ジュリア・ロバーツは2019年のVarietyの対談で、当初の脚本は「3000」という題名の暗い内容で、結末も恋愛成就ではなかったという趣旨を語っています。詳しくは、上の「プリティ・ウーマンの制作秘話」で紹介しています。
まとめ
『プリティ・ウーマン』は、ロサンゼルスの実業家エドワードと、街角で働くヴィヴィアンが、1週間を共に過ごすうちに心を通わせていく現代版シンデレラストーリーです。ジュリア・ロバーツの魅力と、おとぎ話のようなラストシーンが、公開から30年以上たった今も愛され続けています。
2026年10月時点では、Amazonプライム・ビデオのレンタル・購入で観られます。
ほかにも、恋愛映画の名作や一度は観たい洋画を知りたい人は、洋画の名作おすすめ25選も読んでみてください。

